今夜はアルプスの山々を走り抜けます。
道に迷い引き返すも、険しいフルカ峠の洗礼を受けます。
その峠では氷河のトンネルに入り感動。
そしてスイスを抜けることができずに一泊します。
翌日は曇りでアルプスの山は見れず、イタリアに向け走るのでした。
第八夜のポイント
- ガセをばらまくバラエティー。
- 胸の鼓動を鎮めるダジャレ。
- 氷河の中は青く神秘的。
- 大泉さんの英語力。
- 外国嫌いの大泉さんはイタリィが好き。
- 大泉さんの意外な過去。
- カネが無くてフランスに入れない!?
スイスの道はスイスイ行けない。
1997年8月27日(水)
午後1時36分
アルプス山中へ向かう 。
もしかしてあれが…
おー!!
…たぶんだよね!?
確信じゃないんだね。
ちなみに地図を見ればわかるが左右逆に解説しているので注意が必要。
オーバーラント三山を横目に走り続けると…
これ道違うぞ。
違う!?
そらとんでもない間違い方しちゃった?
方向的には間違ってない?
いや間違えてます。高速乗ったら絶対ダメですよ?
えっ!?!?
言ったそばから路肩には高速道のマークが。
乗っちゃったんじゃないのコレ?
乗ったよ!?
あーおしまいだぁ。
方針変えますかじゃあ皆さん。
アルプスをあきらめてイタリア行きますよ?
やだよーオレ山見るよー!?
そんな大きな間違いしちゃったの?
必死にUターンかますしかないんじゃない?
4千メーター級のぉ、山々ぉー。
僕はぁ、見たいんだぁ。
反対車線の非常駐車帯に無理矢理止めて地図を確認し、来た道を引き返すことに成功した。
もう恐いねぇ一本間違うと違う国行っちゃうからねェ。
午後4時45分。
標高2,431mに位置するフルカ峠に差し掛かる。
またすごい峠だよ、コレ。
ヤバいってコレ…w
うわー!怖ぇー!
崖を見下ろすように走るその道は、なんとガードレールが無い。
あるのは3mほどの間隔で建てられた低い杭だけ。
そして、ただでさえ細い道なのに猛スピードで突っ込んでくる対向車。
叫喚の声を上げながら崖っぷちギリギリを攻め続けるどうでしょう班。
こらぁー落ちるぐらいの覚悟がぁ必要だぞぉ!?
藤村くぅーん!!
運転してねぇから言ってんだよおまえは、そうやってさぁ。
僕ぁ今、時速20キロで走ってるよ?
しかしフルカ峠は何考えてるんでしょうね?
これなんてのは全然(杭が)車が通れる間隔で開いてるんだ。
丁度抜けれるんだよね。w
運が良ければさぁ、その杭にあたるってことでしょう?
その確率の方が低いよこれは。
こらねぇ杭に当たっても下に落ちたんだったらねぇ、やっぱりくいが残るよぉ!!
うまいねぇ大泉くぅん。
ちょっとそうゆうジョークでも言ってくれたまえ。
それじゃないと僕のこの胸の鼓動は収まらないよ。
危ないよスイスはぁ!こらぁねぇスイスイ行けないよぉー!?
どうだい、少しはなごむかい?
笑いは世界を救うのです。
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アルプスの山々とローヌ氷河。
しばらく走ると目の前に広大なローヌ氷河が出現した。
駐車場があるので車から降りてみることに。
すっげぇ!目の前まで氷河来てるよ!
わっすげぇ氷河の中入ってるぅ!
入れるんだねぇ!?
ダイジョブかぁい?
岸壁のような氷河にポツリとトンネルが掘られており、中に入れるようだ。
なんか水漏れてんじゃねぇかコノ氷河さぁ!
溶けて水降ってんじゃんよ。
青いよ…青いよ…
凄いよぉ。ほんとに氷なんだ…
青く光る神秘的な氷のトンネルを抜けると小さな部屋になっていた。
そこにはお土産売り場と白熊の着ぐるみが。
記念写真の押し売りをなんなく回避し帰路につく。
すごいねぇ氷河ってのはこんな青かったんだね。
触れるんだもんね。
藤村くん危なかったぞぉー?
これすっ飛ばしてミラノ行くとこだったじゃないか。
お土産に購入したスナフキンのような帽子を被り、スイスの陽気なアマチュアコピーユニット「LAS LENAS」のテープを聴きながらイタリアを目指す。
が、午後7時30分、アルプスの山々も観たいとのことで人気リゾート地「サースフェー」とゆう町で一泊することになった。
目の前にそびえ立ったアルプスの山々を掻き分け、ホテルの予約が取れる無人インフォメーションに到着。
さっそく大泉さんがホテルに電話してみることに。
アー…ドゥユーハブエニールームス?
アー…パードォン?
ノー!インフォメーション!
ハイ?ワット?
オー。オゥケェイ。
バイバーイ。
どぉぅですかー?
なんて言ってたんだい?
どうやらホテルタクシーが迎えに来ると。
インフォメーションの写真を見ながら夢を膨らませる。
これでいくとあれだよ?
後ろはもう4千メーター級の山々だよ。
エリテーホテル…
…。
…。
…エリテーホテル?
僕が掛けたのは、エリテーホテルじゃないよ?
え?どこ掛けたの?
…いや、エリテーホテルだよ?笑
瞬時に責められると判断した大泉さんの切り換えは早い。
な、何番て押した?132だよね?
…ぇ!?132?
…ま、そう言ったんならそう押したと思うからダイジョブ。
ぉいぉいぉい…
ゴルフカートのような電気自動車で迎えに来たので、乗り込んでホテルへ向かう。
馬車のように揺れる車にはしゃぐ大人4人。
無事にホテルエリテに到着したようだ。
アルプスの自然には圧巻されるばかりです。
ホテルエリテ・山が見えない。
翌朝。
8月27日(木)午前8時6分
ホテルエリテ17号室ベランダ。
雲の奥にまだ”ドォン”てのがまだあるんですか?
で、あのーなんかね雪のところまで行かないでね、下の方の山ちょっと登ったらね、可愛らしい「マーモット」ってゆう動物が…
こちら(パンフレット)ご覧いただければ。
可愛いいとゆうか、でけぇネズミ、モグラみたいな。
これはね?ホテルの方からニンジン渡されて。
これ持って食わせろ!
なんて勝手なこと言ってんですけど。
我々はもう押しちゃってますからね。
どうもこっちの人は朝、余計なことする奴が多いですね?
今日はミスターによると、イタリアを”スコン”と経由してスペインを目指すとゆう走行距離約1200kmの合宿計画が発表された。
イタリアを”スコン”と行くのはどうかな鈴井くぅん?
僕は前から不安だったんだよ。
いつまで経ってもキミらイタリア行こうとしないしさぁ。
昨日だって2回くらいチャンスあったんだぞぉ?
「これ行くとミラノ行っちゃうねぇ」なんて…
俺は別にミラノ行ってもいいと思ってたんだけど。
なんで戻ってきておまけに「見えないねぇ…」
なんてこんなクソ寒いとこ連れてこられてさぁ。
寒いんだよこの町だいたいさぁ。
ま、ま。イタリアは危ない国ですから。
車の運転ひとつとっても、マナーを守るのはドイツ人。
クラクションを鳴らすのはフランス人。
そしてクラクション鳴りながら窓から怒鳴ってるのがイタリア人…笑
一瞬だけでもイタリアの地を踏ませてくれよ?
僕はプーさんじゃないんだから。
ちょっと今日からラストスパートかけよ?
ホント頑張って行かないとね、僕はもうかなりぃ…
ホームシックなんだ。
ハハハハハハハ。
僕はもう朝食食えないんだよ…
ぅもーうんざりなんだ、僕はあの癖のあるチーズとハムとパンの朝食にはもう…
大泉くんそれで我々の中で一人だけ水飲めないんだ…笑
そうなんだよ、水飲めないんだよ!
生水飲んだら速攻いくでしょぉう?
…つらいんだよねぇ。
ま、ね?テレビ見てる皆さんにとっちゃ贅沢な話だけども。
やっぱ…合わないんだなー海外って僕は。
ウハハハハハハハ。
スイスの帽子が泣いてるよ?
これからも幾度となく、どうでしょう幹部に世界中を連れまわされる大泉さんです。
懐かしのイタリア国境。フランスの国境。
午前8時50分イタリア国境まで150km。
「 LAS LENAS 」の曲をバックにアルプス山脈の車窓が流れていく。
(ちなみに番組では”You want Love”と表記されているが流れているのは”Mamy Blue”です)
一時間半走ると嵐のような大雨に見舞われる。
トンネル内に国境がある「ベルナールトンネル」をくぐると出口には料金所が。
お?金払えってかい?
One way??
常に俺たちは片道切符さー。
眉毛抜いたほうがいいよー?
ウハハハハハ。
こうしてイタリア国境を越えて10ヶ国目を制覇する。
ボンジョーゥルノォゥ!!
いやー来ましたねイタリア!!
どうですか皆さん。
景色にしたってなんにしたって全然違う!!
澄み渡る青空!!
都合が悪いものはこの二人の目には映らない。
しばらく走り渋滞にハマると、自分の庭かのような口ぶりで男が語りだす。
この時間はいつもこうだよ?
ここはなんて町だい?
え?この町?
イタリアのこの町がなんて名前かって俺に聞いてるの?
あー…
「…あうすた。」
あーよく知ってるねー。
うん、この辺はねー大学時代に…
この辺の大学行ってたの?なんて大学?
ん?…なにが?
僕が行ってた大学?
名前聞いてんの?
あーあー…
「あうすた…国際大学。」
…無難な名前だったね。
ハハハハハハハ。
今トリノの手前ですね。
ここで高速切れるんで、この間でちょっと食事でも取れればと。
いいお店あるんですか、この辺は?
あーこの辺かい?
そうそうそう…
あの、その辺はおいしいよ!?
大泉くんの行きつけのところにじゃ行こうかな?
あ、あそこ行けるのかな?
…懐かしいなー。
おばさん元気かなー?
何とゆうお店ですか?
ん?お店の名前?
あ、そこにあるお店の名前って事?
そこはねーあの…
「る・こんたるぇーぷ」ってゆう。
ハハハハハハハ。
走り続けると、目の前を右から左へ2車線またがって横切ってくる車が…
こらぁね、イタリア今までと全然違うよ。
走り方がうん。
(ウインカー)出したまんまドンドン走って行っちゃいますよ。
左の合図を出したまんま右に行きます。笑
だんだん右に寄ってくんですあの車。
…おかしいですねーあいつはぁ。
午後3時15分、ついに地中海に到達。
おばさんが不在だったのか、まずいサービスエリアで食事を取る。
海岸線を西に向かうとフランス国境が見えてきた。
もうフランス入りますよコレ。
あれ料金所ですよね?
おーまた「ぼる」気か?
1,2…2万?
…2万?
2万もすんのコレ…
カード、カード。
アメックス使えんの?
これで使えなかったらもうアウトよ?
No…!
Visaは?
マスターならあるよ?
CASH(現金)!
あららら…
Franc?(フランスフランは?)
あー俺持ってるよ。いくら?
おいおいおい!ディレクター!
あっぶねーよぉ。
おっ、いよいよフランスですよぉ。
うるさいよ。
怒ってんだよこっちは、その準備のなさに。
こうして無事(!?)フランス入国を果たすのでした。
藤やんの行き当たりばったりは今に始まったことじゃない!
まとめ
アルプスの山々を堪能したどうでしょう班。
ローヌ氷河のトンネルではなかなか体験することのできない氷河のトンネルを散策しました。
スイスを脱出することができず一泊するも、ヨーロッパの環境にうんざりする大泉さん。
しかしいつものホラ話も披露し、軽快にフランスに入国することができたのでした。
↓↓第九夜は寝ずに走ります↓↓
↓↓第七夜は突如現れた子持ちのハイジに遭遇↓↓
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