水曜どうでしょう【ヨーロッパ第1弾】第八夜|アルプス山脈を堪能

オレ今氷河くずしたよと言う大泉洋 ヨーロッパ21カ国完全走破
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今夜はアルプスの山々を走り抜けます。

道に迷い引き返すも、険しいフルカ峠の洗礼を受けます。

その峠では氷河のトンネルに入り感動。

そしてスイスを抜けることができずに一泊します。

翌日は曇りでアルプスの山は見れず、イタリアに向け走るのでした。

第八夜のポイント

  • ガセをばらまくバラエティー。 
  • 胸の鼓動を鎮めるダジャレ。
  • 氷河の中は青く神秘的。
  • 大泉さんの英語力。
  • 外国嫌いの大泉さんはイタリィが好き。
  • 大泉さんの意外な過去。
  • カネが無くてフランスに入れない!?

スイスの道はスイスイ行けない。 

1997年8月27日(水)

午後1時36分

アルプス山中へ向かう 。

藤やん
藤やん

もしかしてあれが…

ミスター
ミスター

右から、ユングフラウ。で真ん中メンヒ。手前がアイガー

藤やん
藤やん

おー!!

 

…たぶんだよね!?

確信じゃないんだね。

ちなみに地図を見ればわかるが左右逆に解説しているので注意が必要。

オーバーラント三山を横目に走り続けると… 

ミスター
ミスター

これ道違うぞ。

藤やん
藤やん

違う!?

そらとんでもない間違い方しちゃった?

方向的には間違ってない?

ミスター
ミスター

いや間違えてます。高速乗ったら絶対ダメですよ?

藤やん
藤やん

えっ!?!?

言ったそばから路肩には高速道のマークが。 

ミスター
ミスター

乗っちゃったんじゃないのコレ?

うれしー
うれしー

乗ったよ!?

ミスター
ミスター

あーおしまいだぁ。

方針変えますかじゃあ皆さん。

アルプスをあきらめてイタリア行きますよ?

藤やん
藤やん

やだよーオレ山見るよー!?

そんな大きな間違いしちゃったの?

洋ちゃん
洋ちゃん

必死にUターンかますしかないんじゃない?

藤やん
藤やん

4千メーター級のぉ、山々ぉー。

僕はぁ、見たいんだぁ。

反対車線の非常駐車帯に無理矢理止めて地図を確認し、来た道を引き返すことに成功した。 

藤やん
藤やん

もう恐いねぇ一本間違うと違う国行っちゃうからねェ。

午後4時45分。

標高2,431mに位置するフルカ峠に差し掛かる。 

藤やん
藤やん

またすごい峠だよ、コレ。

ヤバいってコレ…w

洋ちゃん
洋ちゃん

うわー!怖ぇー!

崖を見下ろすように走るその道は、なんとガードレールが無い。

あるのは3mほどの間隔で建てられた低い杭だけ。

そして、ただでさえ細い道なのに猛スピードで突っ込んでくる対向車。

叫喚の声を上げながら崖っぷちギリギリを攻め続けるどうでしょう班。 

洋ちゃん
洋ちゃん

こらぁー落ちるぐらいの覚悟がぁ必要だぞぉ!?

藤村くぅーん!!

藤やん
藤やん

運転してねぇから言ってんだよおまえは、そうやってさぁ。

僕ぁ今、時速20キロで走ってるよ?

洋ちゃん
洋ちゃん

しかしフルカ峠は何考えてるんでしょうね?

これなんてのは全然(杭が)車が通れる間隔で開いてるんだ。

うれしー
うれしー

丁度抜けれるんだよね。w

藤やん
藤やん

運が良ければさぁ、その杭にあたるってことでしょう?

その確率の方が低いよこれは。

洋ちゃん
洋ちゃん

こらねぇに当たっても下に落ちたんだったらねぇ、やっぱりくいが残るよぉ!!

藤やん
藤やん

うまいねぇ大泉くぅん。

ちょっとそうゆうジョークでも言ってくれたまえ。

それじゃないと僕のこの胸の鼓動は収まらないよ。

洋ちゃん
洋ちゃん

危ないよスイスはぁ!こらぁねぇスイスイ行けないよぉー!?

洋ちゃん
洋ちゃん

どうだい、少しはなごむかい?

笑いは世界を救うのです。


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アルプスの山々とローヌ氷河。

しばらく走ると目の前に広大なローヌ氷河が出現した。

駐車場があるので車から降りてみることに。 

洋ちゃん
洋ちゃん

すっげぇ!目の前まで氷河来てるよ!

わっすげぇ氷河の中入ってるぅ!

藤やん
藤やん

入れるんだねぇ!?

ダイジョブかぁい?

岸壁のような氷河にポツリとトンネルが掘られており、中に入れるようだ。 

洋ちゃん
洋ちゃん

なんか水漏れてんじゃねぇかコノ氷河さぁ!

溶けて水降ってんじゃんよ。

藤やん
藤やん

青いよ…青いよ…

洋ちゃん
洋ちゃん

凄いよぉ。ほんとに氷なんだ…

青く光る神秘的な氷のトンネルを抜けると小さな部屋になっていた。

そこにはお土産売り場と白熊の着ぐるみが。

記念写真の押し売りをなんなく回避し帰路につく。 

藤やん
藤やん

すごいねぇ氷河ってのはこんな青かったんだね。

触れるんだもんね。

洋ちゃん
洋ちゃん

藤村くん危なかったぞぉー?

これすっ飛ばしてミラノ行くとこだったじゃないか。

お土産に購入したスナフキンのような帽子を被り、スイスの陽気なアマチュアコピーユニット「LAS LENAS」のテープを聴きながらイタリアを目指す。

が、午後7時30分、アルプスの山々も観たいとのことで人気リゾート地「サースフェー」とゆう町で一泊することになった。

目の前にそびえ立ったアルプスの山々を掻き分け、ホテルの予約が取れる無人インフォメーションに到着。

さっそく大泉さんがホテルに電話してみることに。 

洋ちゃん
洋ちゃん

アー…ドゥユーハブエニールームス?

アー…パードォン?

ノー!インフォメーション!

ハイ?ワット?

オー。オゥケェイ。

バイバーイ。

藤やん
藤やん

どぉぅですかー?

なんて言ってたんだい?

洋ちゃん
洋ちゃん

どうやらホテルタクシーが迎えに来ると。

インフォメーションの写真を見ながら夢を膨らませる。 

藤やん
藤やん

これでいくとあれだよ?

後ろはもう4千メーター級の山々だよ。

エリテーホテル…

洋ちゃん
洋ちゃん

…。

…。

…エリテーホテル?

洋ちゃん
洋ちゃん

僕が掛けたのは、エリテーホテルじゃないよ?

藤やん
藤やん

え?どこ掛けたの?

洋ちゃん
洋ちゃん

…いや、エリテーホテルだよ?笑

瞬時に責められると判断した大泉さんの切り換えは早い。 

藤やん
藤やん

な、何番て押した?132だよね?

洋ちゃん
洋ちゃん

…ぇ!?132?

…ま、そう言ったんならそう押したと思うからダイジョブ。

藤やん
藤やん

ぉいぉいぉい…

ゴルフカートのような電気自動車で迎えに来たので、乗り込んでホテルへ向かう。

馬車のように揺れる車にはしゃぐ大人4人。

無事にホテルエリテに到着したようだ。 

アルプスの自然には圧巻されるばかりです。

ホテルエリテ・山が見えない。 

翌朝。

8月27日(木)午前8時6分

ホテルエリテ17号室ベランダ。

ミスター
ミスター

おはようございます。

6日目の朝を迎えました。

我々の後ろにはもう4千メーター級の山々が連なっているとゆうことなんですけどもね…

あいにく、雲がかかって…

どれがどの山だか、マッターホルンがどれでモンテローザがどれだかは良くわからないと。

洋ちゃん
洋ちゃん

雲の奥にまだ”ドォン”てのがまだあるんですか?

ミスター
ミスター

で、あのーなんかね雪のところまで行かないでね、下の方の山ちょっと登ったらね、可愛らしい「マーモット」ってゆう動物が…

こちら(パンフレット)ご覧いただければ。

可愛いいとゆうか、でけぇネズミ、モグラみたいな。

洋ちゃん
洋ちゃん

これはね?ホテルの方からニンジン渡されて。

これ持って食わせろ!

なんて勝手なこと言ってんですけど。

我々はもう押しちゃってますからね。

どうもこっちの人は朝、余計なことする奴が多いですね?

今日はミスターによると、イタリアを”スコン”と経由してスペインを目指すとゆう走行距離約1200kmの合宿計画が発表された。 

洋ちゃん
洋ちゃん

イタリアを”スコン”と行くのはどうかな鈴井くぅん?

僕は前から不安だったんだよ。

いつまで経ってもキミらイタリア行こうとしないしさぁ。

昨日だって2回くらいチャンスあったんだぞぉ?

「これ行くとミラノ行っちゃうねぇ」なんて…

俺は別にミラノ行ってもいいと思ってたんだけど。

なんで戻ってきておまけに「見えないねぇ…」

なんてこんなクソ寒いとこ連れてこられてさぁ。

寒いんだよこの町だいたいさぁ。

ミスター
ミスター

ま、ま。イタリアは危ない国ですから。

車の運転ひとつとっても、マナーを守るのはドイツ人。

クラクションを鳴らすのはフランス人。

そしてクラクション鳴りながら窓から怒鳴ってるのがイタリア人…笑

洋ちゃん
洋ちゃん

一瞬だけでもイタリアの地を踏ませてくれよ?

僕はプーさんじゃないんだから。

藤やん
藤やん

ちょっと今日からラストスパートかけよ?

洋ちゃん
洋ちゃん

ホント頑張って行かないとね、僕はもうかなりぃ…

ホームシックなんだ。

一同
一同

ハハハハハハハ。

洋ちゃん
洋ちゃん

僕はもう朝食食えないんだよ…

ぅもーうんざりなんだ、僕はあの癖のあるチーズとハムとパンの朝食にはもう…

藤やん
藤やん

大泉くんそれで我々の中で一人だけ水飲めないんだ…笑

洋ちゃん
洋ちゃん

そうなんだよ、水飲めないんだよ!

生水飲んだら速攻いくでしょぉう?

 

…つらいんだよねぇ。

洋ちゃん
洋ちゃん

ま、ね?テレビ見てる皆さんにとっちゃ贅沢な話だけども。

やっぱ…合わないんだなー海外って僕は。

藤やん
藤やん

ウハハハハハハハ。

スイスの帽子が泣いてるよ?

これからも幾度となく、どうでしょう幹部に世界中を連れまわされる大泉さんです。

懐かしのイタリア国境。フランスの国境。 

午前8時50分イタリア国境まで150km。

「 LAS LENAS 」の曲をバックにアルプス山脈の車窓が流れていく。

(ちなみに番組では”You want Love”と表記されているが流れているのは”Mamy Blue”です)

一時間半走ると嵐のような大雨に見舞われる。

トンネル内に国境がある「ベルナールトンネル」をくぐると出口には料金所が。 

藤やん
藤やん

お?金払えってかい?

洋ちゃん
洋ちゃん
あの人は眉がつながってますねぇの画
料金所
料金所

One way??

洋ちゃん
洋ちゃん

常に俺たちは片道切符さー。

眉毛抜いたほうがいいよー?

藤やん
藤やん

ウハハハハハ。

こうしてイタリア国境を越えて10ヶ国目を制覇する。 

洋ちゃん
洋ちゃん

ボンジョーゥルノォゥ!!

洋ちゃん
洋ちゃん

いやー来ましたねイタリア!!

どうですか皆さん。

景色にしたってなんにしたって全然違う!!

藤やん
藤やん

澄み渡る青空!!

都合が悪いものはこの二人の目には映らない。

しばらく走り渋滞にハマると、自分の庭かのような口ぶりで男が語りだす。 

洋ちゃん
洋ちゃん

この時間はいつもこうだよ?

藤やん
藤やん

ここはなんて町だい?

洋ちゃん
洋ちゃん

え?この町?

イタリアのこの町がなんて名前かって俺に聞いてるの?

あー…

 

「…あうすた。」

藤やん
藤やん

あーよく知ってるねー。

洋ちゃん
洋ちゃん

うん、この辺はねー大学時代に…

藤やん
藤やん

この辺の大学行ってたの?なんて大学?

洋ちゃん
洋ちゃん

ん?…なにが?

僕が行ってた大学?

名前聞いてんの?

あーあー…

 

「あうすた…国際大学。」

ミスター
ミスター

…無難な名前だったね。

一同
一同

ハハハハハハハ。

ミスター
ミスター

今トリノの手前ですね。

ここで高速切れるんで、この間でちょっと食事でも取れればと。

いいお店あるんですか、この辺は?

洋ちゃん
洋ちゃん

あーこの辺かい?

そうそうそう…

あの、その辺はおいしいよ!?

藤やん
藤やん

大泉くんの行きつけのところにじゃ行こうかな?

洋ちゃん
洋ちゃん

あ、あそこ行けるのかな?

…懐かしいなー。

おばさん元気かなー?

ミスター
ミスター

何とゆうお店ですか?

洋ちゃん
洋ちゃん

ん?お店の名前?

あ、そこにあるお店の名前って事?

そこはねーあの…

 

「る・こんたるぇーぷ」ってゆう。

一同
一同

ハハハハハハハ。

走り続けると、目の前を右から左へ2車線またがって横切ってくる車が… 

藤やん
藤やん

こらぁね、イタリア今までと全然違うよ。

走り方がうん。

洋ちゃん
洋ちゃん

(ウインカー)出したまんまドンドン走って行っちゃいますよ。

左の合図を出したまんま右に行きます。笑

だんだん右に寄ってくんですあの車。

…おかしいですねーあいつはぁ。

午後3時15分、ついに地中海に到達。

おばさんが不在だったのか、まずいサービスエリアで食事を取る。

海岸線を西に向かうとフランス国境が見えてきた。 

ミスター
ミスター

もうフランス入りますよコレ。

あれ料金所ですよね?

洋ちゃん
洋ちゃん

おーまた「ぼる」気か?

藤やん
藤やん

1,2…2万?

…2万?

2万もすんのコレ…

ミスター
ミスター

カード、カード。

洋ちゃん
洋ちゃん

アメックス使えんの?

これで使えなかったらもうアウトよ?

料金所
料金所

No…!

ミスター
ミスター

Visaは?

うれしー
うれしー

マスターならあるよ?

料金所
料金所

CASH(現金)

うれしー
うれしー

あららら…

料金所
料金所

Franc?(フランスフランは?)

ミスター
ミスター

あー俺持ってるよ。いくら?

洋ちゃん
洋ちゃん

おいおいおい!ディレクター!

あっぶねーよぉ。

藤やん
藤やん

おっ、いよいよフランスですよぉ。

洋ちゃん
洋ちゃん

うるさいよ。

怒ってんだよこっちは、その準備のなさに。

こうして無事(!?)フランス入国を果たすのでした。 

藤やんの行き当たりばったりは今に始まったことじゃない!

まとめ

アルプスの山々を堪能したどうでしょう班。

ローヌ氷河のトンネルではなかなか体験することのできない氷河のトンネルを散策しました。

スイスを脱出することができず一泊するも、ヨーロッパの環境にうんざりする大泉さん。

しかしいつものホラ話も披露し、軽快にフランスに入国することができたのでした。

 

↓↓第九夜は寝ずに走ります↓↓

↓↓第七夜は突如現れた子持ちのハイジに遭遇↓↓


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